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名古屋城の西側に位置する西区は、城下町の時代から軽工業や手工業が盛んで、現在でも友禅・扇子・和凧といった伝統的なものから繊維・衣服・革製品・菓子などの産業まで、さまざまなものづくりが行われているほか、ものづくりの歴史を残す施設として、産業遺産を活用した「産業技術記念館」と「ノリタケの森」の2大施設があります。
また、この地域は、こうした産業文化的な側面のほか、歴史文化的な特性を有しています。東海道と中山道を結ぶ連絡路として大きな役割を果たしていた美濃路が通り、堀川端には築城とともに清洲越しを中心に形成された名古屋商人の旧商家が軒を連ねる四間道地区が存在し、さらには、全国的にも珍しい屋根神様や古くからの商店街もあって、歴史を感じさせる独特の町並みが残されております。

・ものづくり文化の道とは
のような地域特性を踏まえ、西区では、平成13年から「特色ある区づくり推進事業」の一つとして、名古屋駅北東に位置する西区の南部地域(概ね美濃路以南)を対象地域とした『ものづくり文化の道』構想を推進してきています。
  『ものづくり文化の道』をひとことで言えば、「ものづくりを中心としたこの地域の魅力を再発見し、人とモノのネットワークを構築することによって地域の活性化を図るためのまちづくり」といえます。
この地域の特性を考えた場合、上記のような歴史文化的特徴の存在を抜きにしたまちづくりはありえません。したがって、『ものづくり文化の道』は、名古屋駅北東に位置する西区の南部地域(概ね美濃路以南)において、産業観光、産業振興、商店街の活性化といった産業面のみならず、歴史的な価値を有する建造物や町並みの保存・活用を図りながら、地域全体としての魅力を高め、その魅力を地域の内外に発信し、人の流れを呼び込み、地域を活性化していく事業の総体を指すものです。

取り組みの概要
ものづくりに関わる企業・職人や商店街などと行政のパートナーシップにより、以下のような事業を展開しています。

(1)「ものづくり文化の館」の開催
夏は円頓寺七夕まつりにおいて、商店街空き店舗(ふれあい館)とアーケード下を活用し、友禅・扇子の職人技の披露や体験、革工芸等のものづくり体験、和凧の展示などを行う「ものづくり文化の館」を開催。
秋の西区民おまつり広場においては、この「ものづくり文化の館」に加え、お菓子の実演・販売を行う「お菓子の館」を開催。


(2)「ナゴヤシティ・ものづくりウォーク」の開催
産業技術記念館、ノリタケの森、西区役所による実行委員会を組織し、『ものづくり文化の道』への関心を高めるため、当該エリア内の産業施設、商店街、歴史的遺産などを巡るウォークイベントを開催。


(3)「ある区ネットロード」の整備
  平成16年度中には、ものづくり文化の道エリア内の主要ポイント(名古屋城、四間道地区、円頓寺商店街、産業技術記念館、ノリタケの森、名古屋駅など)を東西に結ぶ基本軸として「ある区ネットロード」を設定し、各施設等への道案内をする案内板を設置するとともに、歩道を歩く人がそれをたどっていけば目指す施設等にたどり着けるようにするための路面シートを貼付する予定。

・今後の展望
  今後、『ものづくり文化の道』構想をさらに展開していくためには、「ものづくり文化」にかかわる関係者の連携をさらに強化していくとともに、新たな魅力を発掘・創造し、それをこの地域の内外に向かって発信していくことが重要です。
特に、「新しい魅力の創造」に関する一つの例として、ものづくりの歴史を伝える遺産としての赤レンガを生かした産業技術記念館及びノリタケの森から程近いところに三方を赤レンガの壁で囲った、現在は使用されていない大規模な工場施設があります。このような歴史的遺産は、ひとたび取り壊しということになると、二度と取り戻すことのできない貴重なものであり、その保存・活用を図ることによって、これらの赤レンガの魅力ポイントを線から面へと広げていくことができれば、この地域にとっての大きな観光資産になると考えております。

こういった構想は、地域のかたがたや個々の企業のみでなく、まちづくりや産業観光に携わる各界の皆さんが一緒になって真剣に考えていかなければならないことであります。そのためにも、諸施設、工房、商店街等の主体性に支えられたさらなる連携強化と情報発信が必要です。
折りしも、平成17年1月には産業技術記念館が増築・改修オープンとなり、また、同年3月にはノリタケの森に森村・大倉記念館キャンバスがオープンします。これらの地域の核となる施設の充実は『ものづくり文化の道』の質的向上をもたらすものであり、これを機に、この地域が名古屋市・愛知県のみならず、全国に向かって「ものづくり文化」を発信していくことのできる地域へと発展していくことが望まれています。

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